2016年05月の記事

劇団冷凍うさぎ 「ペチカとエトランジェ」

劇団冷凍うさぎさんの「ペチカとエトランジェ」を見てきました。

http://reitou-usagi.tumblr.com/009

 

以下覚書。

 

◆照明・舞台美術

がとっても良かった。

前回同じ場所で見た「どろどろどるーんぷらすてぃっく」が見る席を選ぶ舞台だったと思ったけど、こちらはもっと大きなところでぽつんと箱庭みたいに繰り出される世界を見たかったように思う舞台だったなぁ。一番後ろで見たら良かったかもしれない。

あ、あと前回座った時に、ここのパイプ椅子は水平でなく膝のほうがナナメ下を向いてってるんだな~座っててしんどいな~っていうのがあって、今回とっても身構えてたんですが、めちゃくちゃふわふわの座り心地良いクッションが敷かれてたので大変快適でした。これ、劇団さんが用意してたのかな。有り難かった。

 ◆演出

暗転ナシ。私はかなり自然に受け取れました。

幾重にもシーンが一つにごちゃっとぶちまけられることが多々ありましたが、「この場所に・このキャラクタが・こうして配置されると」ああ、あの場所のシーンなんだな、というのがしっかり伝わってきて、おおーってなるというぐあい。

あと全員の立ち位置が全てのシーンにおいて凄い絵になるというか、しっかりしていて、本当これちょっと遠くから眺めたかったなぁ…。

 ◆内容

退屈せずに最後まで見たのに、心に残るものは何一つなかった。
ど、どういうことなんだ…。退屈はひとっつもせずに最後まで見たんだよ…本当に…。

話としては「で、だから?」が強い。

役割と個は相互に作用する。役割があるから帰属できるし、どれほどそれに準じ(演じ)たとしても個が死んで横たわるわけでもないはず。
ただ相互に作用する、役割は役割なりのふるまいを個に要求してくる。私たちは役割を選べない、あるいは選べなかったと思いながらただ日常を(やり)過ごしたりもする。そのうち、何に準じたかったかが靄になっていって、帰る場所が分からなくなって、「好きにしたい」ぐらいのはずの願望がねじれたりもする。

というようなことがあるな~ぐらいにぼんやりとは思いましたが、イマイチ心に残るシーンもなかったです。

 ◆雑感

ガスマスクたちが出てくるシーンの多さが結構鬱陶しかったな~という印象。そのおかげで暗転ナシが実現できてる…のかもしれないけど、挟みまくるわりに別にシーン的に何かが積み重なってるようにも思えなかった。ひたすら「意味ありげ」なだけになってしまっている感じ。最初と最後で十分では?
せめて半ばに出てくる場合は全て少女(口元だけ覆うタイプのガスマスクの子)だけで良いのでは。

じいさんが舞台の幕開け幕引きどちらも飾ってますがこれも特にお話上としては余韻を持ちませんでした。
後の演出家さんによる解説で「少女が想像した、というようにしたかった」というようなことを聞きましたが、であれば少女で終わらせるぐらいでも良かったように思う。

記者の人の家庭設定はなんかイマイチピンとこないというか、特に電話の「あなた…」というくだりが、なんだかそれ必要だったのかな…というか。
いや、あれによって余計に「途切れてしまった」感を記者は抱いたのかもしれないけど、なんだか凄くないがしろにしているようにしか見えなかったのは残念だった。
そのわりに最後までコートを着ているし。寒い地方の話とはいえ、「妻からもらったもの」(おそらくは彼の帰りたい「温かい故郷」の象徴)を脱がないまま、物語終盤の行動まで行っちゃうのはなんだかフーン…?って感じでした。しがらみは増えるものですが。

暖炉と異邦人。

「さむい」と言った女に気が付いたら面倒を見られていた記者は、けど彼女の家を訪ね(られ)ませんでした。
「さむい」と言うことのなかった姦しいトリオは二人寄り添いながら「さむい」とこぼしました。
「さむい」と言わない女の家は今はない実家の中にあるようでした。
「さむい」と思う暇もない少年は嘘じゃないはずの持病の母の存在がそらぞらしくなっていく。
エトセトラ、エトセトラ、酒場はいつも盛りです。今日も宴があるものだから。

つらつらと私の思い出したイメージなどを列挙します。
余談がたくさん。

/童謡ペチカ

"雪の降る日は、楽しいペチカ"、"ペチカ燃えろよ、だれだか来ます"。
「にほんごであそぼ」内でやってた「ペチカ」の映像が凄い好きで。ミニチュアハウスの、あたたかな室内の様子と、それを取り巻く雪の積もった寒い景色をぐるりとカメラが舐めていくようなやつです。
すごいあたたかな風景であると同時にものすごく寂しいような、映像の中に人物は映りません。その中にはどうしても入れないような、でも入ってることもあってそういう日や時間を私は知っているなあと思わせられるというか、まあちょっと移入しすぎなんですが…。
というイメージが私の中にあることもあり、「ペチカ」と聞いて・今回のお芝居を見ていて、やたらぐるぐるとこの歌詞が頭を回っていました。

/かのイーグルスのかの「ホテルカリフォルニア」

この歌詞もの凄く利便が良いというか、色んなことを内包してくれがちなので安易に何にでも私は頼り過ぎだな。
参考まで:MAGICTRAIN Music Blog「ホテルカリフォルニア(歌詞和訳と意味)イーグルス:Eagles – Hotel California

/「《不思議の国のアリス》の帽子屋のお茶の会」

私の心に残る舞台の一つ。理不尽が理不尽で五里霧中で何かがつかめたと思ったら霧散する異邦人の出てくる話として思い出すものがありました。
劇団円さんのこどもステージでやられているやつが最高だったんだよなあ…。

 

◆役者さん・役柄

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【シノビガミ】 比翼の蝶

 友人のオリジナルシナリオのテストプレイでした。

 

かるーくだけどんなシナリオか触ると…

リミット:1サイクル
タイプ:対立型
"双子のうち、一人は表の顔を持ち、一人は閉じ込められて生きてきた。
 一対は儀式によって一人となるさだめがある。そしてその日は来た。"

GM:白蓮さん/いくらでも百合ドロドロしていいですよ、というような力強い言葉を頂いた記憶があります

PC1:夜香/ハッカ
双子の妹。姉様が大好き。ねえさまの暮らしが快適であれば良い。表の顔は宗教家。

PC2:鈴蘭/壱さん
双子の姉。姉さまが大好き。ふわふわとしており、いつも夜香の帰りを出迎えている。

 

というわけでお互いを「ねえさま」と呼び合う双子姉妹、百合っ百合するぜえー!っつって始めました。
ちなみに私たちの前にもテストプレイされた方がいらっしゃるそうですが、そちらは兄弟だったそう。

PC1,2は同流派であれば良しで指定はなく、相談の結果、比良坂の常夜にあいなりました。
常夜の双子(女)…、もう湿っぽさしか存在しない…(錯覚)。

もうすごい、終始、ずっと、いちゃいちゃしていた。

お互いの秘密がめくれても構わずいちゃいちゃしていた。

その記憶しかないぐらいいちゃいちゃしていた。

相手さんの病んでそうなただほわほわしてるだけのような微妙な感じの「ねえさま」が本当に雰囲気あってかわいかったです。
鈴虫の鳴きまねで「りぃー…りぃー…」と言うのが凄い閉ざされた感あってよかったので、すかさず習って追従して鳴いたりしました。
サイクルのシメも結局そういう感じで終わったんだよね。

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【シノビガミ】 雪時雨

今思い出しても最も悔しさの残る卓です。
もうやることなすこと全くミスチョイスとしか言いようがなくて…

GM:壱さん/うまくハマるとこにハマれないPC(PL)たちを前にあちこちNPCで立ち回ってくれました

PC1:鷹三屋ろくろ(たかみや・ー)/ハッカ
無骨な女軍人っぽい感じの、かつ薄汚い感じのがやりたくて、そういう女のイメージです。

PC2:東海林行彌(しようじ・ゆくじ)/黒田
粋な感じで軽いにーちゃんのようで、単なるひたすらの戦闘狂だった…。

 

前回同じメンツで「去りにし日々~」をやって、PC1を担当したPLが頭を抱えてうんうん唸っていたので、今度は私がそんなメに遭ってみよう!というわけ……ではなかったかもしれないけど、私の心持としてはそんな感じでPC1を引き受けた記憶があります。

私のミスの一番大きなものは「NPCの秘密を決して開けない」ような信条を持つキャラメイクをしてしまったこと。
シノビガミでやっていいことじゃなかったというか、そういうキャラだからというロールプレイをするにしても、実際どうするのかっていうのと、折り合いつけてやるべきだったなあ、と。それこそ本人自ら抜いたかどうかはロールでうまくボヤかせる範囲だったと思うし。

しかも組み方がまだまだ甘かった(今も甘い)のと、特技の取り方が相手と突き合わせると圧倒的に不利で、もうどうやってもこれはまず勝てない…って状況になってしまったんだよなぁ。
おかげさまで出る→戦い吹っ掛ける→おめおめ負け帰る みたいなことになってしまって…。

シナリオが想定してるだろうところにまず行きつくのに凄い時間をかけて、しかも「あえて開けない」のだとしても、展開(ロール)としてもそう目新しくなっていくでもなく、本当にGMにはお気遣いとお手間をかけた卓だったんじゃないでしょうか…。

とはいえキャラクタを貫き通したという意味においては凄く楽しませてもらったし、PBCなのだとしたら面白かったんですけど…相手さんも楽しんでくださってましたし。
しかして反省の多い卓なのでした。

 

以下、秘密も交えて。

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「猟銃」

「猟銃」を見てきましたのでメモ。

http://www.parco-play.com/web/play/ryoju/

 

◆お話

作家が一人の猟をしている男の姿を描いた詩を投稿した。反応はなかったが、ずいぶんたってから、それは私のことのように思うという手紙が来る。
誰しも、自分も多分に漏れず人に自分のことを知ってほしいと思うものだった、自分に宛てて送られた三通の手紙を読んでほしい、という。
三通の手紙はいずれも別離の手紙だった。姪の薔子、妻のみどり、そして従姉妹の彩子。

を、特設サイト見てもらうと写真があってわかるんですが、奥にその猟をしていた男がいて、手紙文面が映し出された幕があって、一番手前の舞台に中谷美紀さんがいて三人の女の手紙を演じて読み上げるという感じの舞台でした。

お話は面白かったです、特段「そ、そうなるのか!」みたいな展開があるでもなく、ただ本人たちの諦念と熱がよく伝わってくる。

◆舞台美術など

舞台美術と照明がすんごかったです スッゲ~~~~

足首まで浸る水場→砂利→板間
あれ水場の下が砂利になっててそれを押し上げてって感じかなあ。
板間はパタパタ一枚ずつ回転して砂利を落としながら出てくる様子が見れます。

蓮?の葉っぱ?みたいな感じの水場のときの照明もキレイでしたが、砂利のときの金箔が一面に花びらみたいに落ちてるようなのも美しく、板間のときのピンスポの当て方も本当にきれいだった。
小物もいつどう「見せないように」「見せるように」置いたりのけたりしてるのか自然でアハ体験みたいだった。

◆ちょっと残念だったこと

音響は最初のナレーションどうにかなりませんかって感じ。
作家目線の「詩の朗読~詩を書いてから手紙を受け取った手紙の内容」まではナレーションなんだけど、ボワボワして何言ってんだか特に詩とか全然頭に入ってこなかった。
ひたすらべらべらべらべらべらべら喋りたくる(何せ基本的に手紙の読み上げ)舞台なので序盤聞き取りづらいと本当に入り込みづらいし、前提条件が全然入ってこないよ。
もしボワボワさせるのが演出なんだとしたら舞台に入り込むのを阻害していました、だし、はっきり聞かせる気があったんだったら音響がなってません。

 ◆すごー!!ってなったこと

で、何がすごみがあったかってロドリーグ・プロトーさんです。猟をしていた男の役の人。
フィジカルアクターだったんですね、納得。ゆっくりした動きで、それこそアハ体験みたいに、いつのまにか態勢が変わっていて、ひきつけられました。
ものすごい存在感…すごいよかった…。静寂なのに、あの豊かさ。
手前で演技をしている中谷美紀さんを食うこともなくでも確かな存在感でその場にあって支えていて見るたびハッとしました。
なんだろう、手紙を書いてるさなかに書いてる人が頭に思い浮かべている情景が、挿絵となってそこにあるよう。

 ◆雑感

中谷美紀さんの演技は三者三様になっていくさまが見ごたえありました。顔がころころとかわって印象も全然違って見えました。
身体表現がどれも大変にうつくしかったです。照明ががっちり噛み合って絵になっていた。
そこにあるべくしてある、というかのようで、ある意味アニメ見てるみたいな心地でした。
おそらく手紙を書いている女のほうが主体にあるんですけど、主体客体ごっちゃにアリスの夢か赤の王の夢かみたいな感じで、手紙を読んでいる男の脳内でそうやって女が暴れまわって(あるいは佇んで)いるようにも見えて、やっぱり凄い舞台美術と身体表現だったな…。

ただちょっと噛み過ぎ。とはいえ彼女がひたっっっすら喋り倒す舞台なので大変なこととは思いますが…。別にそこからグズグズになることもなく、持ち直したり、それが演技の一環のように拾ってくところはさすがでした。それでもやっぱりいいところで噛んじゃったなあって感じも持ってしまい。

序盤、「エッこれいつまで続くの?」って思ってしまったことも否めません。ちょっと単調に聞こえてしまった。そんなに強弱があってもおかしい手紙ではあるし、それなりの強弱はすでについていたんですが…。入り込めなかったからかなー、ただそれは序盤ボワボワして聞き取りづらいナレーションのせいも多分にありそう。
私の後ろの人は一通目からすすり泣いていらっしゃったので、単純に私の入り込む力が足りなかったのかもなあ。

二通目に読み上げられる妻からの手紙が一番、ああこの文章をこう読む(演技する)んだなーという感じではありましたが、ちょっとアバズレ感が強すぎるきらいもあり。そういうふうにしようと思ってしてるとも思いませんでしたが、なんかこう。このへんは好みもありましょうが。
他二人は「まあそうですね」っていう、しっくりくるけど、文章で読んで思った通りが目の前にある、という感じで、って原作未読が言うことじゃないんですが。なんというのか、思った通りがあるって凄いことだと思うんですけど、私はちょっと「文章で読んで味わいたいな」ってせっかくやってるのに思ってしまいました。

劇団カメハウス「どろどろどるーんぷらすてぃっく」覚書

劇団カメハウスさん「どろどろどるーんぷらすてぃっく」見てきましたので覚書をば。

 

◆まとめると

まず話そのものに関しては、おまえのオナニーにつきあってられっか
という感じがするんですが、とにかく役者のハマり方がはんぱなくて大変良かったですし役者を見てるだけでぐいぐい見せられました。
役者さんも演出さんも凄いんだなあ! って思えました。すごい「いそう」な感じなんだよなあ…。

舞台美術もなるほどなーなるほどなーそうやって教室からプールから図書室から窓枠からなるほどなーって良かったですとっても良かった。
大道具の移動とかも魅せるようにしてあって面白かったんですが、役者がめっちゃよくハマってるので中心以外のその移動の人たちに目が奪われすぎたところもあった。ああいうとこ、移動させるメンツは顔だけナシ(黒子のベールかけるとか)にしてもよかったんじゃないのかなあ何か意図見落とししてるかなぁダメかなあ(「さよなら絶望先生」のOPとかみたいなイメージ)。

話の展開は「ピンクとグレー」「僕らがいた」「さよならを教えて」あたりがちらちらしつつ見てました。「ピンクとグレー」「僕らがいた」の作品自体は私は未見で、知人が言っていた話からなんですけど。
「かぶってる」とか「ぱくり」とかとは全く思いません。作品としては全然違うっていうか本当に全く違うんだ! 違うんだけど、ただ、場面場面を見ていてそういうふうに他の作品でああこういう「かんじ」のあったな、とぼんやり思い返してしまう程度にこの劇そのものの物語にのめりこみはしなかったということです。
でも少なくとも学生時代を終えた私に対してはこの物語は「眺めるもの」として提示されていたはずですので、のめりこまないのが道理ってもんかもしれません。

 

◆物語そのものとちょっと離れる

冒頭と終盤近くにダンスがあるんですが、冒頭のはちょっと途中でしんどくなった、いや、しんどいっていうか、あれ、ものすごい難しいことをしようとしている…。
タイミングぴっちりあえば死ぬほどかっこいいんだと思います……がそれがどちゃくそ難しいことだろ……っていうダンスでした、見れないレベルではなくやりきってはいたのでそれだけでも凄いしすでに見ごたえはめっちゃあるね… って感じ。
そう、ここに限らずのめりこんでないからか何回か舞台裏を想像してしまうことも多かったなあこの舞台。

あと私は割と中央近くの座席を取ってみることができたんですけど、そうじゃないとかなり見るのが厳しく作られている舞台だなと思いました。
「絵画的」と謳ってるだけあって正面から見ることを前提にした絵がめちゃくちゃ多かった。あれどれくらいの座席までがきれいに見れたんだろう。割とふるい落としに来る舞台だなあと感じました。

ふるい落としに という話で行くとアンケートが前回も見たこと前提みたいな項目があって申し訳ないが大変笑った どうすりゃいいんだそんなの いや、初見用の質問も併記されていたけど(項目一つに二つの質問が存在している)。
アンケートの提示ってどうやったらいいのかなって毎回どこの演劇見ても思わされるなあ…来た人のうちどんな人の、感想のどの部分を拾いたいのか、どうやって拾うのか…今回のアンケートは私は感想のどの部分を拾いたいのかが伝わってこなくて何書いたもんだかなあってなりました。
いや、舞台そのものへの感想が何よりだとは思うし、そこだけはどこの見ても解るんだけども。それ以外の項目が。

あっそうだあと来場すると頂ける、あれなんていうんだ、フライヤーと一緒にもらえる、公演の簡易パンフみたいなペーパー、あれ、文字がつぶれていて小さい文字になるとかなり読みづらいのはしんどかったな…。

 

◆物語周り

あかりくんのふわ…っふわしていて真綿で首がしまってるようでしめられてすらない、みたいな息苦しさ、なのに生きていけてしまう感じというか、なんか、彼自身の追体験はめっちゃできた! …って思ってるんだけど思い込みかもしれない! 私は少なくともそこがすごい伝わってきて魅力があるなと思って見ていた…。

終盤のダンスはセリフを重ねて提示してあったし鬼気迫っているところとか焦燥感とかいろんなものがないまぜしてあってここにダンスが挟まれるのはそりゃな! って感じでウンウン! って見てたんですけど、しかし、あの話で弟の存在は希薄すぎると思うんだが、何か取りこぼしているからだろうか。

そもそもあかりくん側の物語はともかく、あかりちゃん側の物語はやたら浮ついてというか、全然ついていけないまま唐突に提示されて唐突に「そう」なっていったんだよな…。
正直ほぼ出てくる女子全員から矢印を向けられているハーレムあかりくん(ついでに男子側からの好意もカンストしてるっぽい)の状態に対する各個人の説明のなさはあかりくんの物語として全く気にならないんだけど、あかりちゃん側の弟の設定とかプールサイドの独白とかいやもう全くエッへえ~…? ぐらいで私の中では終わって行ってしまった。シーンが面白くなかったわけではなく、物語として。
だからラスト、あかりちゃんがあかりくんとようやく交錯しきる一連はそこまでのカタルシスもなく、はーふーん、うんうん、ぐらいで流れて行ってしまった。

ハーレムあかりくん、という話でいくと、委員長っぽい感じの女の子の希薄さが逆に物語では浮いて見えたとかな。
あの子あかりくんとまともに1:1で喋るシーン確かないよな? ないよなたぶん。そういうふうには設置されてない子だったと思う。その女の子って必要なのか? いや、あかりくんの彼女さんのためには必要な子なんだけど。そしてとっても素敵な子だったけど。
クラスというものの広がりとして欲しかったんだとしたらもう一人ぐらいあかりくんと大した接触のない子がいるんじゃねえのかなぁ。

濡れ場関連はやりきっていたし見ていてただやりたいだけじゃんみたいな感じも受けず、でもそんなにいるか? って思うシーンもありました。
必要なセリフはあるし「どれだけの女の子が通り過ぎてもその子の鏡みたいなことばっかりやって希薄なあかりくん」というのにたくさんシーン重ね合わせるのもほうほうって感じだったんだけど丁寧語の女の子のトップレスって必要だったか? とか。
たぶん私は「あかりくん」の物語は受け止められていても周りの交差しかかった女の子たちの物語は特に受け取るものがなかったんだろうなぁ。だからこんな感想になってしまうんだと思う。

 

安易に「共感できたからいい・わるい」とかは違うと思うんだけど、しかし、私、これ、感度がなさすぎるというか、アンテナがないというか、お前にそういう下積み(物語におけるもの含む)がやたら希薄だから女の子たちの物語に特に受け取るものをなくしてしまっていたんじゃないのか?

かなしくなるからそこに思いをはせることすらよそう。

'16 恐竜博 ナゾ解き

恐竜博の謎解きに行ってきたよ。3月にやってたくらやみミュージアムなほうも行きたかったんですけど叶わず。

http://dino2016.jp/ticket/event.html

もう本当なんとなくなんですけど、私この謎解き、対象は小中学生だろうなって思ってました。あくまでなんとなくですよ。
そこから食い違いは始まっていたのだ……。

結論から言うと大人向けに作っていたようです。わかってなかった…!

 ◆入場まで

閉館後の恐竜博が会場とのことで、いったん通常の入場者さんがすべて退出して、それからの19:00から入場開始。
21:30閉場で、20:30が最終入場時間。

19:00についたら家族連れさんがもうずらーっと並んでいました。大人のみの参加ももちろん結構数いましたが、家族連れが目立った感じかな。特に開始時間だったからかもしれませんが、結構数いらっしゃいました。
なかにはベビーカーを引いてる方も見受けられました(未就学児は保護者同伴の場合、無料入場のみ可能)。

外に無料ロッカーがあるのであらかたの荷物を預けて並びましたが、あんまりロッカーたくさん使われてるようではなかったかなぁ。

入場前のところでバインダーにA4のプリントと謎解きブックが挟まれたもの、ペンを渡される。
「A4のプリントにナゾ解きの流れが書いてありますので、入場までによく読んでください」とのこと。
このナゾを解いて、このチェックポイントにいって、というのがゴールまでフローチャートで書かれてました。

 ◆入場して最初に2分間の映像(諸注意つき)

「最初に2分間の映像を見てからスタートです」ということで、まず一定数ごとに2分間の映像を見るところに通されます。
「私はドクターダイノだ」ということで、今回の謎解きのための導入が語られる(音声付き)んですが、「これからこの謎解きでの注意事項が出るからそれに従うように」的なシメのあと、注意事項が出てくる…んだけど……
まさかの出てくるだけ。しかも漢字使いまくり、ルビ無し。絵もなし。

よ、読み上げたら?! そこ、読み上げたらいいんじゃないですかね?!

案の定、開始後にお父さんお母さんがそこかしこで「ここではね…」と子どもに言い聞かせる様子がありました。う、うん……。

ちなみに謎解きブックも基本的にルビは振ってありませんでした。小学校四年生以上が対象とのことだった(公式告知)ので、そこにあわせてでしょうかね。
でも「脊椎」なんかはルビあってもいいと思うんだけど、どうだろう。

 ◆まず穴抜けになった図鑑を埋めよう/とにかく人が多い

まずは展示を見て回りながら、穴抜けになった図鑑(謎解きブックの内容)を埋めていくんですが、まあ人人人、展示に人だかりがそこかしこで。
あっ、そういうことなのか~! って穴埋めしながら思えるようになってはいると思うんですが、余裕はゼロ。
展示のエリア2つ3つぐらいが対象なんですけど、もう、そこかしこがぎゅうっぎゅう。
図鑑を埋めきって壁側に寄って解いてる人もいるし、どれだって探してる人もいるし。

あまつさえ、穴埋めの中には漢字(けっこう難しい)があって、それをどうしても自分で書きとりたくて張り付いてる子どもさんとかもいる。
ねえ、その、漢字にする必要、どこにあったのかな……。いや、一種の学習にはなってるかもしれないんだけど、こんな人込みで……そんな、させなくても……と、つい。

ちょっと空きになっているスペースに、謎解きのためのテーブルが設置されているんですが(大人が立って使うような高さだったと思います)、
これがまた動く。ぐいぐい動く。固定されてない。で、警備員ぽいかたが「元の位置に戻します」ってまたぐいーって動かす。人はぎゅうぎゅう。

なんの展示もない通路のところは人が少なかったのでそこに避難して、
ようやく図鑑を埋めて謎解きをしていると、「付属カードを切り取ってページにはめ込む」動作が。
手にはバインダー、謎解きブック、付属カード。する動作は「はめ込む」。……。
最初の動画の注意事項の中に、「座り込んだり寝転んだりしないように」みたいなこと言われてたんですけど……どうしろっていうんだ…。

バインダー、床に置けばよかったのかなあ。私は結局しゃがみこんでしまった。

 ◆次のエリアもとにかく人がいっぱい

謎解きの答えをチェックポイントで見せて、新たな追加カードをもらって次のエリアへ。
角の場所に、見ようとしないと見えないように壁側に向けてヒントが書かれたポスターがありました(見てないのでどんなだったのかは知らない)。

入場するのも開場と同時の波の中では後ろのほうだったし、解くのも特に早くはなかったので、そこも人はすでにたくさんいました。
そもそも展示物を見せるようにできているフロアです。人が滞留して謎解きをするようにできている空間ではないのは仕方ないといえば、それまでですが。

次の問題を読みながら謎解きをしますが、狭い中で人の流れの邪魔にならないようにいける壁際の場所などたかが知れていて、
「わかった! こうだ!」っていう子どもさんの発想(正解)がそんなに大きな声でもないけどばっちり聞こえる。ありがとう。助かった。自分でも解きたかったよ。

細長いエリアでは展示がないほうの壁際に人がずらーっと、立っていたり、座り込んでいたり。突き当りを曲がると次のエリアがあるのだけど、その次のエリアにあるチェックポイントの列がこっちまできている。その曲がり角の向こうにトイレがある。エリアに行きたい人、トイレに行きたい人、列に並びたい人でその曲がり角はぎゅうぎゅう。

 ◆最終エリア

次のチェックポイントをパスしたところで「読む読まないは自由ですが」ってスタッフさんがヒントペーパーをほぼ全員に配布しているようでした。
また、チェックポイントで複数枚のカードが封筒に入ったものがもらえますが、これはなくしたら再度はもらえない、とのこと。

ここでベンチがたくさん置いてある、割合広い所に出ますが、ここもちょうど人の波がきていたころに向かったので座れそうにはなく、エリアをさかのぼって人のいなさそうなところでナゾ解き開始。

で、やってみだしたら、
 ・謎解きの最中に小さなゴミが出る
 ・複数枚のカードを管理しなくてはならない
というのがもう、座ってやりてえ~~~~って感じでした。
単純に凄い足が疲れてもいた。だってもうかれこれ2時間立ちっぱなし。

で、少し時間を空けてからすいてきたベンチに座りました。
このとき、確か閉場30分前ぐらいだったのかな。35分ぐらいかな。
ちなみに、謎解きの所要時間は60~90分予定だと公式HPには載ってます。

私はあと20分のところで、「たぶんこれとこれがやるべきことを指してて、これがヒントで、でもどれがなに?」というところで詰まっていました。
私は謎解きもさることながら、せっかくだから落ち着いて展示も見たかったので、えーいもうヒント見てやれ! たぶんあらかた気づけてるはずだから追加情報ないだろうけど! って見てみたら、まさかの正答が書いてあった。アッ……わかった、それ、やるね……。

一緒に参加してくれた友人は一人でねばっていたんですが、終了10分前ごろになってくると、スタッフさんが大声で他の方にネタバレしていたとのこと。
それ、せめて小声で言うとかできたのでは……ていうか、ヒントの配布プリントに答え書いてありましたよ……!

 ◆ゴールして

初回トライの人が正答だった場合のみ押してもらえるスタンプと、賞状みたいな厚紙(エピローグも兼ねてます)、謎の解説用紙をもらい、そこから再度展示を見たい人と退場で行く方向が分かれました。

出口近くで参加賞ももらえるんですが、これはタカラッシュの他イベント告知新聞と宝物コレクションカード。
カードはなんかウェブで登録して使うポイントカードみたいなもののようで、タカラッシュ系では必ず配っているのかな?

このときスタンプ押してもらって気づいたんですけど、ブックの一番後ろにキャッシュが入ってるんですね。
「恐竜博2016 × 大人のための謎解きイベント takarush BLACK LABEL」
……そっか~、大人のためだったかあ!
なるほど! 大いに勘違いしていた! ガッテン! ガッテン!
そりゃルビもねえし読んどけよって感じで注意事項の読み上げもないわ! 結果的に集まった人の層は違うような気がするけどね!
小学四年生以上「でも」参加できますよってだけだったのかな! 21:30って小学生には確かにちょっと終わりが遅い時間だもんね!

 ◆やってみて

各回500名定員なんですけど、マジで言ってる…?
あと対象年齢は小学四年生以上だそうだけど、マジで言ってる…? どこ向けだったか最後まで分からなかった……。
私には到底あんな人のあふれかえった展示場でさせる謎解きではないと思ったよ……。
しゃがみこませられない場所なら人数を時間でコントロールするか持ち物と動作の組み合わせを工夫するかしてほしい……。
あれだけ人があふれてたら本当に60~90分でできる謎だとも思わない…難易度の問題ではなくて…。

謎解き自体は、私はこれはこれで楽しいな~ってパズル解く感じで楽しかったです。
確かにもうめちゃくちゃどうしようもない難しい発想が求められる~! ってこともなく。
ゆっくり解けば解けるし、もし解けなくてもヒントの提示や配布はしっかりしてあって、読む読まないは選べる状態にありましたし(スタッフさんの大声でのネタバレがなければ…)。
印刷の関係でズレて読めてしまいそうなところには抜いてほしい文字を他より大きめにしておくとか、折り目のところで色を変えておくとか、気づけば、あっ、これはこのガイドに沿ってやればいいのねって解りやすくてそこはとってもいいな~って思いました。
ブック中のヒントもちゃんと気づけばおおなるほど!ってなると思います。私はあきらめがめちゃくちゃ早くてダメでしたが。

ただ、時間配分、人数配分が、本当に、ちょっと、辛かった。
たぶん、ここの謎解き(というか宝探しというべきかな)でそういう思いをするのは二度目のはず。
もうタカラッシュさんの時間制限がしっかりあるタイプの謎解きに参加するのはいいかなあ…って思いました。

inSPYreに行ってきた話

inSPYreに行ってきたぞ!の話。
このレポは2016年GW時に行ったときのもので、読んでいるときの現在とは違うかもしれません。

 

inSPYreは新宿歌舞伎町(TOHOシネマズのすぐそば)にできたスパイ体験アトラクション施設。ビルのワンフロアぶんを使ったもの。
結論から言うと、10分980円は高く感じた。
一日2回ほどトライしてきて、面白くなかったわけじゃないけど、特にもっかい!もっかい!となるほどのものもなし。

◆プレイするまで・1(支払いとロッカー)

エレベーターであがると、そこはすごい「それっぽい」!エレベーターのドアまで加工されてます。ゴミ箱も!
降りてすぐ目の前の受付でグループごとにお金を払って、整理券をもらい、荷物をロッカーに預けるように言われます。

5人まで1グループ、混雑時はおひとり様は他グループと併せられる可能性もある、とのこと。
A~Gまで7グループが一斉スタート。
1グループにつき1つの端末と、グループ見分け用の腕章が渡される。

このロッカーがふつーの、鍵(手につけられるようにゴムバンドがついている)がついてるやつで、なんかいまいち貴重品いれて大丈夫なの…? という不安感があり、私はモバイルポシェットにお財布だけいれて持ち込みました。特に何も言われなかったです。
確か他のグループの男性で小さいボディバッグつけたままの人もいたように記憶していますが、定かではありません。
ぶつかったり手がふさがったりする大きな荷物はってことなんですかね。

◆プレイするまで・2(カフェバーにて待機)

併設のカフェバーエリアで待機しておくようにと言われます(別に飲食物を買う必要はないです)。
モニタが2つほど設置されていて、そこで案内される整理券番号を表示するというふうにしてありました。呼び出し案内もかかります。

このカフェバーのテーブルにおいてある案内によると、
悪い組織が行おうとしている事件の種類は4つあって、そのどれかが当たる。
そして私たちが実際10分間に行うこと(取り組む問題)の段階は計4つあるようで、
 ・ミッションをこなす ×2段階
 ・脱出を試みる ×2段階
ということだそう。
実際やってみてもほぼほぼ謎を解けなかったので子細はわからず、途中でもしかしたら追加対応しなくちゃいけないこともあるのかもしれません。

ちなみに飲食物はパスタ650円、ソフトドリンク280円って感じでかなりこういうところにしては良心的だな~と思いました。
買ってないので味はわからない。

あとトイレ行くまでの通路に「これまでこんな事件があった」って幹部たち一人一人をフューチャーしたような事件録が載っていて、いろいろ設定も盛ってて面白かった。

 ◆プレイするまで・3(呼出後)

まず呼び出されると、お金を支払った受付の隣にさらにまた小さい受付があって、整理券番号と引き換えに端末一つと腕章人数分をもらいます。
これをつけて、注意事項のビデオを見てから中へ。
グループごとに小部屋に入ると、IDカードで顔登録を行い、ちょっと待ちます(全員が顔認証が終わるのを待っているのかな?)。
ここの部屋には敵組織の幹部紹介なんかがあって、待ち時間もちょっと楽しいです。
それから「今回のミッション」への導入動画が流れ、ついに扉が開いて敵組織内部へと潜入開始!

 ◆実際のプレイ・1回目

最初のトライのときは、10分しかないし、もちろん謎解きもやってはみるけど、それ以上にどんなところがあるか気になるからざっと見て回ろう、と友人と決めて取りかかりました。

いろんな部屋があって、あちこち通常では開けられない扉なんかもあって、おお、なるほど、へえ! って見て回りながら。
途中、幹部のパープルさん(紅一点!)がいらっしゃって、ふつうの構成員役の人とおしゃべりなんかしている…うわ気になる…って思ってみてたら、構成員の人に「どうした!」って声かけられてわたわた。
このときはたぶんじっと見てたからなんですけど、どうも一定時間過ぎると積極的に構成員の人は参加者に声をかけてヒントをくれるみたい? 他のグループもちょこちょこ声かけられている様子を見ました。
「えっ、あの、あの方、パープルさんですよね?」
「ああ、そうだ。今日は特別監査に来てらっしゃるんだ」
「えー! わあ…(すごーい)」
「話しかけてみてもいいんだぞ」
「えっ! えっでも、どう話しかけたらいいか…」
と気持ちだけ小声の完全にパープルさんに聞こえる声で話していたら、構成員の方がよし見とけとばかりに
「パープルさんっ!! おはようございます!」
あっ! 続かなきゃ!? と思って私と友人続いて
「パープルさん、おっ、おはようございます!」
「おはよう。いそしんでね」
「(きゃ、きゃー!)」
とかやってましたがおまえら時間は迫っている励めよ。「で、おまえらのミッションはなんなんだ」って言われ、端末を見せたら「ああーこれか…あっちの方角じゃないか」とかヒントくださいました。生かせなかったんだけどな!

結局、4段階(おそらく)あるうち、1つめはさらっとパスできたんですが、2つめの場所だけ分かって、何をどうしたらいいか、謎が解けずそこでタイムアウト。

 ◆実際のプレイ・2回目

2度目は一応、謎解きに集中するつもりで開始。
でも正しいことをしているのに、ちょっとしたミスでうまく端末認識ができず、「間違ってるんだ」って時間を食って、結局2段階めの謎にたどり着いたところで終了。

手際よくやっていけば歯ごたえがあるのかもしれないんですけど、4段階のうち2段階めのミッションがこなせないと、ほぼさまよって終わる…という体で、980円払って次こそ!次こそ!する気にはなりませんでした。頭が固くてとろいからってだけかもしれんが!

あとやっぱり途中で構成員の方々からヒントを頂けたし、周囲のグループもそのようだったので、おそらく一定時間たったら(5分とか?)積極的に話しかけてくれてヒントをくれるようになってるんだな~と再度思いました。

 ◆プレイをしてみて

1人980円で、一人一人カードが初回必要でプラス100円。
家族連れの方も見えました。小学生以上が対象だそうですが、子ども料金はなく、4人で10分4000円。
たっか!って私なんかは感じるんですがね。どうなんでしょう。

600円とか700円なら割と飲み込めたかなぁ。
あるいは一回目は980円、その日のうちに2,3回目までは半額、また980円…とか? 回数券とか?

めちゃくちゃ広い、というほど広くはないので、たぶん時間を与えすぎてもよくないし、段階をこれ以上増やすのも難しいし(って、本当に4段階だけなのかはわかりませんが)、再トライしやすすぎてもよくないのかもしれませんが、
せめて「2段階めを考えてあとちょっとで進めるかも」「2段階めの謎は解けて指示先に来れたけどそこでタイムアップ」ぐらいじゃないと、ちょっと、あまりにもなんか…ただ歩いた。雰囲気はあった。おしまい。って感じで、なんか、泡のような時間だった。
なんか、謎解き系によくある序盤のスタンプラリーみたいな部分の必要性がちょっとわかったっていうか…。
それも歩いてるだけじゃんと言われればそうなんだけど、あまりにも進めてる感じがないというか…。

あとせっかく構成員の人も個性豊かっぽくて、幹部クラスの人もいるんだから、そことやりとりができる余裕があってもいいのになあと…。
10分だとちょっとそんな余裕全くなく……。最初はちょっと、わっ、敵の人だ?!こわ!って思ったけど、歩いているうちにどうでもよくなる。
外のカフェバー(兼待合室)のトイレ行くまでの通路の事件録が面白かっただけに残念です。

 ◆対象年齢について少し覚書

対象年齢は小学生以上を歌っていますが、いろんなものの高さがせめて小学校高学年じゃないとつらそうに見えた、ていうか何も知らずに見てたらこれ中学生以上対象なんだろうなって勝手に思いそうな感じでした。
ちなみにIDカードと連動させて戦績とか予約とかできるアプリがあるんですけど、そこの情報登録時の生年月日のデフォルトスタートは1988年くらいだったので、アラサーターゲットなのね? とも。

 行ってみたいって人が周りにいたら快くつきあうけど、自分から行こうよ! とは決して思わなさそうだなって感じでした。おしまい。

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