2022年04月の記事

よっこいしょって無意識に声出して動き出せるようになったなあ(いつのまにか)

よっこいしょってしても立ち上がるのが大変だったときの話 のつづき。
これ書いてからもう四年経つんだなあ。

この一年ぐらい、あっ回復したんだ! と思うことが増えた。

いやいや、復職して一年ぐらい経ったときにはも〜大丈夫だな〜と思っていたんですよ。
でも、今振り返ると違ったなあとしみじみするようになった次第。

ひとつおっきかったんだな〜と思えることがありまして。
もうゲーセンでカード排出するタイプのゲームする想像が怖くない。

立ち上がれなくなる前に、その手のタイプのゲームがしにくくなっちゃっていた。
「誰かに見られてるかも、見られていたらどうしよう」という、どうもしなくていいだろ…ということが巨大な不安と一緒にやってきて落ち着かない、といった具合。
その気持ちになるのやだな〜ってので筐体の前に立てなかったり、割合すぐ済むカードの購入だけ泣きそうになりながらやるとか、なんかそんな。そんなそんな。

復職後も長らくそれは続いていて、人とそういったゲーム一緒にやりにいこ! ってなっても、「もう離れようよ」という気持ちでいっぱいだった。
おかげで一つ推しコンテンツをほぼ楽しめないままサービス終了になってしまって、ちくしょー!! って気持ちでいっぱい! ちくしょー! あー!
今はもうそういった類のゲームをしたいという興味そのものが薄いので訪れることもないのですが、想像しても何も苦しくなかった。不安にもならない。
実際目の前にしたらちょっと湧き上がるのかもしれないですけども、前は行くという想像からもうやだな〜って感じだったので。

あとほんっとうに当たり散らしやすくなっていて、「がんばろ」って言われるたびに「やだ〜!!!!!!」って抵抗がすごくて。
「がんばろ」って言ったほうは「どっこいしょ」くらいのことなんですよ。「やるぞー、おー!」みたいな掛け声程度の。
そうわかってるんですが、本当に本当に本当に本当に嫌で、嫌で嫌で。「なんでそういうこというの?」というヒステリックな声をあげるという。
「なんで」もなにもないよな。「おー!」ってだけなので。関わっていてくれる人全てに感謝ですよ。
今「がんばろ」って言われたら……うーんまー別に「よっしがんばるぞ〜!」とはあんまならないですが、当たり散らすほどのことは私の中のどこにもないです。
あと独り言! 減った! 嬉し〜!!
あっでもあんまり自分の好きなものを手放しでいいよっていうのはまだ怖がって避けてしまう。それはもともとかもしれない。できるようになりたい。

復職できてしばらくして、あっこれもうできるんだということがたくさん分かって、
それは定時に仕事場に行けるとか言われたことがこなせるとか、友人と会っても翌日寝込んだりしないとか、人と約束ができるとか。
でも振り返るともっと自由にできることあったんだな〜という気がします。

まだまだそもそも元からできないこともあるからな!
できるようになっていこうな! いぇ〜い!

久々のカリブの海賊が最高だった話

久々のカリブの海賊に乗ったらすごい感動した。
も〜それだけの話です!

そもそも久々のインでどのアトラクションも同じだけ乗ってなかったのですが、
カリブの海賊が群を抜いて新鮮に映って心に響いたのでメモよ。

午前中の明るいうちに乗ったこともあってか、乗ってすぐのレストランのあたりなんてもうまっくら。
木の影形さえはっきり捉えきれずに、蛍の灯りだけはっきりわかる。
よく見えないから目をくらして、こんなに見えなかったっけと驚きながら集中する。
ぼうっと突如くっきりと照らし出されたしゃべる骸骨が現れて、さらなる深みへと飲み込まれる。

改めて体験するとこの洞窟の部分めちゃくちゃ長いなって。すごい潤沢。前振りが丁寧。
静かだけど胸騒ぎのさせるシーンが重ねられる。そこにあるのはぶいぶい言わせてた頃のまま固まってかたどるだけの骸骨たち。
嵐の夜、浴びる酒、泳げるほどの財宝といった騒乱の背景に物言わぬ登場人物たち。

今一度の警告を受けるとまったくの霧に包まれて(ほんっとに量が多かった、こんなに多かったっけ?)、
ぼんやりと浮かび上がる大きな船! 誰かが何かを話しているけれどそれより耳に飛び込むのは砲撃の音……こちらへ向けて火を吹いている!

もうここでため息ため息でした。うっとり。贅沢な没入感の高め方に最高の静けさの裂き方。

海賊たちが上陸した地へ乗り込むと、暴力、暴力、へべれけの男たち、暴力。
万能感にのぼせあがっている海賊たちの表情はふつうに出力されうる人の表情より一段ギアが違っていて、こちらまでハイになりそう。
すべてが根こそぎ奪われていきながら、炎と陽気な歌が狂乱を撒いて彼ら自信の破滅さえ飲み込んでいく。

船が進むごとにただその情景にとっぷり浸かってしまった。楽しかった。すごいなあ。すごいなあ。
ものすごい没入感でした。全てのシーンが新鮮ですごい情報量で。あ〜〜楽しかったなあ。

美女と野獣"魔法のものがたり"のキューラインにびびった話

い……今更!? というような話をこれからします!
絶対アトラクション開始当時すごい言われてたんだろうなと思うんだけどこないだ初体験だったので私には新鮮!(私は体験するまで基本的に情報を入れないようにするタイプです…)
今このアトラクションにまつわる感想とかが読みたくてネットを漁っております。

ディズニーリゾートのアトラクションには、乗り場にたどり着くまでの並ぶところにもいろんな飾り付けや仕掛けがあるわけですが、その並ぶところをキューラインと呼んだりします。
世界観へ誘うために各アトラクションさまざまな装飾が施されていていずれも素敵なわけですが…
プーさんのハニーハントのキューラインの作りなど、最高ですな。
ロジャーラビットのカートゥーンスピンの作りなども、乙ですな。

そういった感動に連なるキューラインを体験してきました。
美女と野獣"魔法のものがたり"です。

お父さんの馬車が壊れているのを横目に見てからキューラインは開始します。門から橋を渡って正面口ではなく勝手口から城へ入ります。
内装にまず目が奪われ、そしてあの物となった彼らが「居る」状態を目撃するの、はちゃめちゃ楽しい。場内は明るいですが、人らしい人がいないのに気配があることやあちこちの威圧的な飾りになんだかお化け屋敷らしさも感じてわくわく止まらない。
そして始まるアトラクション、晩餐会の……エッ早くない?!
いやそうかここまで歩いてきてもうベルは城を訪れてるの見たわ! 待てよそうだったお父さんの馬車が壊れてるの見た! もうそこ終わってるんだ!
ていうかもっと巻き戻してみるとそもそも歩いてきたわエリアを! あの町の風景のなかを! そこのへんの話……終わっとる!!
前振り、エリア全部。

しかもアトラクションに乗ったあと、エリアに出るまでの道のりもしっかりアトラクションに組み込まれていると感じられる。
このアトラクションを乗り終えたからには……と思うと、美女と野獣のエリアに戻る選択肢はなくなる、アトラクションとしてはエリアを出ることによって完結する。
位置的にもいったんエリアをほぼほぼ出る仕様になっていて、もう一度エリア内に入るにはまっすぐ進まずに「横道にそれる」必要がある。はず。たしか。
だって時間巻き戻っちゃうことになるんだもん……エリアぜーーんぶ、アトラクションのキューラインとしての働きを持っている! えーー! 豪胆!

プーさんのハニーハントは家のお庭から入り、開かれた本のページに飛び込み、ページのまにまに乗り場について、物語の中へと入り込んでいきます。
そしてアトラクションの体験がひととおり終わると、お部屋にたどりつき、子ども用のおもちゃ、ぬいぐるみ、そしてベッドを目にするのです。
あたかも庭でお話を読んで物語の中で冒険をして、疲れ果てていつのまにかベッドに運び込まれていたかのように。

ロジャーラビットのカートゥーンスピンはまさしくアトラクションが存在するトゥーンタウンこそが舞台であり、キューラインのなかへ足を踏み入れることによって「街の面に出ることのない」路地裏のいかがわしプレイスに迷い込む。そこの世界を堪能して、またタウンの表面に戻ってくる…エリアとアトラクションが相補しており、かなりシームレスにつながっている。

あるいはもう今はなきストームライダー……に限らずシーのアトラクションたち。
インディジョーンズのクリスタルスカルの魔宮やマジックランプシアター、海底2万マイルといったエリアが背景説明そのものになっているアトラクションたち。
エリアへの没入感を深め、またエリアによって支えられている、融合するような形のアトラクションたち。

いやでもそれよりかなり踏み込んでいやしませんか!?
エリアぜーーんぶがアトラクションの体験前提になりえる。アトラクションへの誘導、キューラインとしての役割を果たしうる。アトラクションを体験するとき、エリアに入って出るところまで動線が出来上がっている。そんな…ことするの!!

まあ普通にエリア堪能したいので出ていかずに戻ったんだけどさ。

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