近況
- 2020/08/16
なんのネタもなく、ただただ近況でございます。
まあ何が最も近況かって、スマホ対応させようとテンプレートお借りしたらうまく設置できなくてずっとこのブログの表示がバグっていたことなんですけど。すみませんでした…とりあえず戻した…。
最近よく思い出すのは「世界がもし100人の村だったら」という絵本のことです。
日本では2001年に出版されたものでした(そのちょっと前からネットで見かけていた記憶はあります)。
当時、「しょうもな」と思ったことを覚えています。100人の村にたとえる必要が全くぴんときていませんでした。その当時の所感もふくめて、あれこそ、当時私が持っていた豊かさというか、よく訳も分からず無自覚に肥えていた最たるものだったように感じるからです。
消費税なんてものはなかった、バブルははじけてしまった、個人の能力が問われるようになる、「こうすればとにかくいい」という道が消えた、"なんにでもなれる"という飽和して見えないような選択肢に惑わされる、と、そんなふうなことが溢れていたように記憶しています。決して、これから未来明るいぞというトーンではなかった。当然今なお存在する差別や格差の問題は横たわっている。
でも、インターナショナライゼーションだ、いやグローバライゼーションだ、パソコンは家庭に普及していき携帯電話が身近になりインターネットは側にあった、という中でもあって、「世界がもし100人の村だったら」というものが本屋に平積みされていたんだなぁ、と。実際どれほどの関心を持たれて、どれほど売れた本か、調べてもないし知らないのですが、話題書として一定期間よく見かけたのだよなぁ、と、思い返すのです。たとえば、移民を受け入れて助けていかねばならないと、たとえ建前であれ本心であれ、風潮として、そういうものであったのだなぁ、と。
当時というものは今と地続きです。よくなったこともたくさんあるし、まだ見られもしない問題もきっとある。一概にどうという話でもないのですが、最近はどうもあの絵本が話題となるさまを「しょうもな」などと見ていた自分がよぎります。
コロナ禍においては、3月もさることながら、4月も5月も仕事上出社せざるを得ず、感覚がマヒしていると感じていました。休日にわざわざ都心部に出ることもありませんでしたが、かといって全然ステイホームもできてないんだよなということに不安をもし感じ取っても、それは処理しきれなくなるな……とぼんやりして、目の前のことを片付けることしか考えてませんでした。良い悪いでいうと、あまり良くない、と判断するところなんですけど。気づいたら声高にステイホームって言ってる人が外に出ていて、その感覚の推移が、ステイホームしてなかったあたりから自分の生活の中になくて驚いたりしました。これまでも視野の中にあったはずのたくさんの、大別したら同じ生活というくくりになる、多様な姿を少しだけ見た気がしました。私は何も見ていなかった。
なんかそんな感じです。おおむね元気いっぱい生きてます。
あ、最近積読本を崩し始めた(たった1,2冊の話だが)ので自分に拍手しています。本を読む気になったのはとてもいいことだ…(5年以上ぶりなのでは、というありさまだったので)。