概念「夏休み」を堪能した話
- 2019/09/09
- 雑多
ある日仕事のさなか学校の側を通ったらとても静かで、背中に太陽の熱の圧があって、ああ、夏休みだーーと思った途端、うわ夏休みやりてえ! という気持ちがぐわっと沸いた。夏休み。一ヶ月半に及ぶ休暇、海、虫取り、花火、終わらない宿題! 遠くに住む友達たるあなたに会えなくても夏休みを満喫したい! 夏休みをしよう!
てわけで夏休みの宿題「自由研究」をしましょうよ。と数名の友人に声をかけましたところ数名が乗ってきまして、やったねハッカちゃん、概念「夏休み」を手に入れるぞ。
渡した情報は以下のとおり。
【発表時期】8月最終週~9月初週あたり
【NGワード】「萌え」「推し」(研究テーマじたいにNGワードを取り扱う場合はこれを除く)
【発表場所】ディスコード
【発表形態】展示及び発表。資料類は発表まで本人保管とし、提出はしない。発表は5分~20分とする。それ以上になる見込みの者は代表教員(ハッカ)にまで申し出ること。
【講評方法】書き込み(文字打ち込み)
- おおざっぱな”自由研究”ですので、取り扱いテーマに限りはありません。手芸や美術、歴史の研究、体験したことのまとめ、工作キット類など、なんでも良いです。
取り組んでみての自身の気づきは一行で良いので必ず発表に盛り込みましょう。 - なお、代表教員はハッカですが、参加者全員が生徒であり教員です。全員で講評を行います。講評の書き込み方は自由ですが、テンプレートも用意いたします。
- テーマに悩んだ人、これって自由研究になるのかな? って思った人は代表教員に気軽に相談してね!
で、テンプレートには以下の項目を挙げておいて、全部埋めてもいいし埋めなくてもいい、ということにしました。
改めて見るとほぼ同じこと言ってるな。
- 「ここがよかったよ!」
- 「特に面白かったところはここ」
- 「これについてもっと知りたいな」
- 「派生して思いついたこと」
出そろった内容は以下のとおり。
- 鬼滅の刃コラボ京都旅行記
- 「麒麟が来た」に寄せた細川・明智プレゼン
- 素人、鳩を剥く
- たのしいアラスカ
- タンゴ体験
基本的には音声での説明をし随時感想とか相づちはテキストチャットで行う運用でしたが、状況により聞くのはオッケーだけど喋るのNGな人もいたのでテキスト説明もありました。
発表用の文書を作ってきて画像とまぜつつ随時コピペする人あり、エクセルデータ配布と説明の人あり、動画と図解を用意している人あり、PDFファイルの人ありという感じでまとめ方もそれぞれでした。
やってみると割とどれも20分きっちり使うかちょっと伸びる感じ。25分あればだいたいみんな余裕を持って終われたんじゃないだろうか。質疑応答もたっぷり10分使って2~3答えられるぐらい。
それぞれ持ち寄ったネタそのものももちろん、ネタに対する視点とか取り組み方がまた各々の色が良く出ていて面白かった~!
私は発表前日から取り組んで二日弱でどうにかしました! 発表日が9月1日だったこともあって、8月31日に取り組むまっさらの宿題はすっげ~夏休み! してる! 生きてる! って感じられましたね! 満足!
ついなんとなく調べたところで終わらせてしまったりこんなことやってみたら面白いだろうな~ぐらいで置いてしまったことを宿題きっかけにまとめられた・取り組めた、というのが参加してくれた皆さんがだいたい言ってくれていて、満足度高く終わることができました。好評でもあんまり…でも来年もやる気満々だったんですが、せっかくなので冬休みもやるか~! って話になりました。んふふ愉しみです。
私の発表は基本的に読んだ文献をそれぞれなんとなく引用してまとめただけなのでお見せできないのですが、概要としては「アラスカは1744年にロシアの冒険船がやってくるまでほぼ誰の横やりを入れられることもなく多彩な民族が暮らしており、特に沿岸部では鯨・アザラシ・鮭などによって何も知らない私が想像していたよりかなり豊かな暮らしをしていた」みたいな話です。どのへん読んだかは明記しておきます。
2015, ダイヤモンド・ビッグ社, 地球の歩き方編集室 編集, 地球の歩き方 アラスカ 2016~2017
2016, ダイヤモンド・ビッグ社, 地球の歩き方編集室 編集, 地球の歩き方 アラスカ 2017~2018
2005, 農山漁村文化協会, 岸上伸啓 責任編集, 世界の食文化⑳ 極北
2005, 赤司書店, 綾部恒雄 監修, 世界の先住民族 ファースト・ピープルズの世界07 北米
1999, アカデミア出版会, 岡田淳子 著, 北の民族誌 北太平洋文化の系譜
2018, 誠文堂新光社, 川内牧栄 著, 愉快!痛快!アラスカ暮らし
2014, 新潮社, 石塚元太良 著, アラスカへ行きたい Almost All of Alaska
2005, 中公新書, 岸上伸啓, イヌイット 「極北の狩猟民」のいま
2006, 北海道新聞社, 谷本一之, 北方民族歌の旅
2010, 集英社, 廣川まさき, 私の名はナルヴァック
1982, 小学館創造選書, 藤村久和, アイヌの霊の世界
2004, 彩流社, 浅井晃, カナダ先住民の世界 インディアン・イヌイット・メティスを知る