【近畿】 初めてパルケエスパーニャに行った話
志摩スペイン村
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1994年開業の志摩スペイン村「パルケエスパーニャ」、今年初めて行きました。
志摩スペイン村は、三つの施設からなるリゾート施設です。
・テーマパーク「パルケエスパーニャ」
・ホテル「志摩スペイン村」
・温泉施設「ひまわりの湯」
元々、三重の観光を盛り上げようという「三重サンベルトゾーン」構想より(J-STAGE Articles - 三重サンベルトゾーン構想の推進と地域振興) 、1990年に三重県がスペイン・バレンシア州と姉妹都市を結んで(三重県|国際交流(友好・姉妹提携):スペイン・バレンシア州 )できました。
「三重サンベルトゾーン構想の推進と地域振興」にも交通について触れているところがあるんですけど、やっぱ行くまでがちょこっと大変なんですよね…!
実際行ってみるとこんなもんかって思えたんですが、計画途中に腰がおもたくなってしまうかなぁと。
JRが通ってるか通ってないかって本当に大きなことだな……。
◆ 全体を通して
おっもしろかったよ~~!
何が魅力って、本当に「志摩にあるスペイン村」だった。といって、私はスペインに訪れたことなどないのだけれど……。
どこかしこもスペインを背景に置いている! 建物やキャラクターはもちろん、ショー、パレード、アトラクション、どれにもスペインがある。展示物まである。
キャラクターたちは魅力的なスペインへの案内人で、キャラクターグリーティングは楽しく、2つのショーと1つのパレードは前のめりになっちゃうものばかり。
アトラクションも刺激強くて楽しい!
魅力的なキャラクターは公式ホームページで確認してほしい(キャラクター図鑑)。
冒険心あるドンキー、おおらかなサンチョ、素敵な女性さあふれるダル、元気な少年チョッキ―、ダンディなトロ、芸術家気質のフリオ、ド真面目で照れ屋なアレハンドロ。
こんな言葉でおさめるにはもったいない、それだけじゃない! と言いたいしあまり芯を食った説明になってないのがもどかしい~。箱推しになる。そういいつつ私の一押しはサンチョ。
おおむね9時30分~18時の営業。日が短いときは10時~17時だったり、夏場は夜間営業をしていて21時まで開いていることもある。ショーとパレードは12月~2月の間お休み。
私は三重で暮らしたことがないから伝え聞いただけですが、キャラクターたちのアニメーションは地方テレビで流れているから、その地域の人にはなじみ深いものだそう。
めちゃくちゃ見てみたいんだよなアニメーション……。二編は園内で見ることができるんですけど。
◆ アクセス
私は電車で行くのでその話をします。
とにかくまず近畿日本鉄道(近鉄)に辿り着きましょう。
大きなアクセスポイントとなりそうな近鉄の駅というと名古屋・京都・難波です。
名古屋から2時間ちょっと、京都から2時間40分くらい、難波なら2時間30分といったところで「鵜方駅」に着きます。
そこから直通バス(平日1時間2本、土日祝1時間3本ペース)で13分、そこは志摩のスペインです
(ちなみに伊勢神宮からは車も電車もおよそ40~50分というところ)。
直通バスは別料金(大人390円、子ども200円)ですけど、これを気にすることはまずないでしょう。
なぜなら近鉄がおそろしいパッケージ商品を作っているから。二つあります。後述します。
◇ 宿泊なしで一日まるまる楽しめるか問題
どこから乗るにせよおおむね6時ぐらいの発車のに乗れればオープン時間に間に合います。
また、17時ぐらいのパルケエスパーニャ発のバスに乗って、17時台に鵜方駅を出発したなら20時には名古屋着と考えると、強行突破一日プランもできなくないと思う。
◇ 近鉄のおそろしいパッケージ商品(二種)
大人9,900円(子ども5,500円)のまずは伊勢志摩方面をあらかた網羅し最強である「まわりゃんせ」。
スーパーパスポートを謳ってますがその冠は伊達ではない。
詳しくはリンク先を見ていただければと思いますが、たとえば以下の恩恵などが受けられます(and moreなんだよ!)。
-近鉄の乗車駅からのフリー区間内駅との往復きっぷ(乗車券+特急引換券) ※近鉄特急は全席指定席
-乗車日より4日間、フリー区間(松島~賢島)乗り降り可(特急引換券4枚つき)
-三重交通バス・鳥羽市かもめバスの期間内フリーきっぷ
-24の観光施設の入場・入館券
-手荷物1個無料配送(ゆうパック)
当然24の施設の中にパルケエスパーニャもいる。ちなみにパルケエスパーニャのパスポートは大人5,400円です。ちょっとよくわかりません。
まじでいろんな観光施設を見ることができるので私も一度4日間まるまる伊勢志摩鳥羽観光費やしたい。歴史的建造物も魅力的ですし、鳥羽水族館のほか、ともいきの国 伊勢忍者キングダムのリアルRPGとか(制限時間なしで後略率0%、忍者になりきってみたい)、東アフリカのマコンデ族の美術が集まったマコンデ美術館とか……。
大人8,500円(シニア[65歳以上]及び中高生7,600円、子ども4,900円)。
パルケエスパーニャだけに訪れるのなら決定版と言っても過言でないのでは。
-近鉄の乗車駅からのフリー区間内駅との往復きっぷ(乗車券+特急引換券) ※近鉄特急は全席指定席
-乗車日より4日間、フリー区間(松島~賢島)乗り降り可(特急引換券4枚つき)
-鵜方駅もしくは賢島駅から志摩スペイン村までの 三重交通バス往復乗車券
-パルケエスパーニャの1Dayパスポート
◆ 各エリアの話
入口にはどんとドン・キホーテとサンチョ・パンサの像があり、ゲートをくぐるとステンドグラス調の門がまえが出迎えます。
曇り空なら色がしっかり見えて、晴天なら光が通って輝いて見えます。
そこから始まる通りはバルセロナのランブラス通りがモチーフになっているそうで、これを始め、あちこちスペインの名所をモチーフに持ってきていると公式ホームページに紹介があります:スペイン名所めぐり。
通りの向こうから広がる世界は、おおむね私が分けると3つのエリアがあって、遊園地エリア、ショーパレードエリア、スペインエリア、いずれもそれぞれに魅力的にしており、またスペインを丁寧に背景に置いている。初めてのときは、スペインエリア→ショーパレードエリア→遊園地エリアという感じでめぐった。まあ、大体でね。
◇ スペインエリア(私が言うところの) …サンタクルス通り、コロンブス広場、ハビエル城博物館
サンタクルス通りは白壁の建物の並ぶ通りで、一度はなんとなく写真等で見かけたことがありそう。
パークキャラのアニメーション展示やアトラクションも有るんですけど、本当にスペインの文化を伝えようという気が力強い。万博の小さなパビリオンを思い起こすものがあった。他にもスペイン童話が展示された小路もある(けっこう見ごたえがある)。
コロンブス広場のほうには、アトラクション「ドンキホーテ冒険の旅」というのがあるんですが、こちら、パークキャラクターのドンキーとサンチョの像が前にした風車がそびえたっていて、その中を…通っていく…!! 吊り下げ型の乗り物に乗って行くんですけど、キャラと距離が近い。すごく近い。
また、難破船があり、どのようなことがあったか鳥が語ってくれる。今は「フェリス・クルーズ」というアトラクションがあるのですが、その前身だったアトラクションはたぶんこの難破船が待ち列だったのかな。そのアトラクションも乗ってみたかった。
そしてハビエル城博物館。素晴らしかった。これを維持し続けて見ることが叶ったの、本当に嬉しい。二階でスペインの歴史→一階でスペインの文化を紹介する、というような流れの展示になってるんですが、時間があまりなければ一階をざっと見ると楽しいかも。一階は各地方の民族衣装や、布や鉄などの工房の再現、というひたすら見て楽しいものが揃っています。
◇ショーパレードエリア(私が言うところの) …シベレス広場、カルメン通り、コロシアム
カルメンホール …当日予約制フラメンコショー(有料。600円)「クラシコス」
カンブロン劇場 …上映が行われておりスペインの文化歴史やパークキャラのアニメーション
コロシアム …キャラクターショー
フラメンコショーはとにかく圧巻! なんとなくイメージはあるけど全然知らないフラメンコの世界でした。どれもああ! そういうのもどっかで見たことある! なんだけど、こういうダンスだったんだ! こういう魅せのあるものだったんだ! っていうので、目が足らなかった。最後は馴染みのある映画音楽でアップテンポに締めてくれるので、すごく気持ちいい。
キャラクターショー、今は「パティオ デル カント 〜ダルネシアの秘密の花園〜」をやっています。
パティオ(中庭)のお祭りの日の話。
このキャラクターショーも目が足りなくなる。12ヶ月の誕生花を紹介するという形で進み、それぞれキャラクターが担当する月があってメインを張るのですが、緩急が素晴らしいし、ダンサーもキャラクターも全ての手先が全身が現す表情がいろんなことを伝えていて目が…目が足らない……写真とか撮ってる場合ではない……撮りもするけれど……。CD買った。
そしてパレード。「エスパーニャカーニバル"アデランテ"」。
実は既に動画は見ていたんです。その時はふんふんなるほど!いいねー!位だったんです。実物の熱量は全く違った。もの凄い多幸感。力強いパフォーマンス。そこに飛び込める最高さ(今はコロナ禍のためパレードルートに出ての参加はなし)。
◇遊園地エリア(私が言うところの) …フィエスタ広場
ジェットコースター3つ乗ってきたんですけども〜どれもすごい良くて!
ジェットコースター好きには名高いであろう吊り下げ式のピレネーは勿論、岩山を駆け抜けるグランモンセラーは想像以上にスピードがあってスリリング、室内型のアイアンブルはメンテナンスをしているという設定に沿った動きが面白い!他はさっぱり乗れてないんですが、どれもスペインに引っ掛けるように名付けているのが拍手。
遊園地エリアに行くにはガウディーっぽい建物「グエル広場」の隣を通っていくことになるんですが、この建物によって、入口から通りを抜けたときスペイン感マシマシのエリアの中では遊園地の賑々しさが見えないというか、気にならないようになっていて、脱帽しました。うまい。
◆ 食べ物
園内レストラン「アルハンブラ」と、ホテルレストラン「ヒラソル」を利用したことがあります。どちらもおいしい。
アルハンブラではやっぱり2人前から頼めるパエリアを。
正直女3人で2人前分けるくらいでいいと思う。いい感じのパエリアをメインにしたセットメニューがあると思うけど、全部単品にしてアヒージョとかもおいしいのでサイドメニュー駆使してマイセット作るのもいいと思う。
ベリーのシャーベットめちゃくちゃおいしかった。
ホテルランチは2,500円とかでおいしいコースがいただけるので超絶おすすめ(ホテル志摩スペイン村日帰りレストラン)。
メイン料理はもちろん、ここのデザートもめちゃくちゃおいしかった。クレマ・カタラーナだったかな……今調べてるけど名前全然思い出せない……クリームブリュレみたいなめちゃくちゃおいしいやつ……。
よし、こんなもんかな。素晴らしい体験だったので残しておきます。
(今年はずっとコロナ禍にあり、行ったというその判断について、悩ましいことはあります。少なくともおおっぴらに言うことではないのかもとか) 後日写真をつける予定です。