【シノビガミ】 或る化け猫の恋物語

  • 2021/04/25 15:31
  • TRPG

或る化け猫の恋物語 (character-sheets.appspot.com)

リミット:3サイクル
タイプ:対立型

 ――にゃあ。
 ――と、猫が鳴いた。

 雨が降っていた。
 泥濘んだ心は、悲哀に轢き潰され、轍を晒していた。

GM:ひなしさん/丁寧に事前から整えていただいて、本編中もたくさん受け止めていただきました。

PC1:散原千歳(はらばら・ちとせ)/ハッカ
のんびりゆったり、恋人とずっといちゃいちゃしていたい。考えることは単純。

PC2:若園叶(わかぞの・かない)/壱さん
ゆるふわヒロインお兄さん。目の前の一つ一つを大事にできる。

PC3:荒城椚(あらき・くぬぎ)/白蓮さん
きまじめなぶん頭のお堅い。PC2のことは友人として心を配っている。

PC4:白水(しらず)/桔梗さん
名は通称のもの。影から現れるペストマスクのほぼ怪異。声と思しきものは頭に響く。

 

PC作成に頭を抱えた思い出。あるよね秘密めくってからア~~どういうPCにしたらいいんだろな~~! みたいなやつね! あるよ!

GMさんは友人知人ではなく、かつシナリオ作成者とのことでしたので緊張もしていたんですが、とてもよくして頂いて。終始和やかに卓が進んで、オウ~!ってときもどこか楽しく過ごすことができました。

PC1に殺意を向けるPC3と家ではちあわせてラブの逃避行が始まって~!? というタッチで始まったんですが、どんどん重たくなっていく現実! これがシノビガミ!
といってPC1とPC2は基本らぶかったんですが。PC3とPC4のシーンはとことんシャープでかっこよかったです。
感情判定がすごくいい仕事をしていて、ドラマチックさが引き立っていました…プラスとマイナスのどちらを取るのかという選択も含め…。

理性的な人たちが情に狂ってて凄い食べ応えがありましたね……。

以下、シナリオギミックや秘密に触れての感想です。

いや~ギミックの理解が遅い遅い。迷う選択肢がたくさんあって、シナリオを考える人はすごいな…。
他でも感情判定は凄かったんですが、PC3がPC2に対して愛情を取ったので本当にPC2に全員矢印が向くことになって面白かったです。

おおまかに、PC3 vs PC1,2,4 という対立をして、勝者はPC4でした。
PC1とPC2はその暮らしが続き、PC3とPC4は……ということになったのですが、エンディングがPC1とPC2のささやかな日常への帰り道のあと、PC3とPC4のシナリオのきっかけ・始まりとなるシーンでしめられてもうそれはもう…もうきれいな締め方で良くてですね…。

私のPC1は二人のいるところにいたいという欲望だったので、最後にちょっと憎まれ口も叩いたんですが、今更見返すとやっぱり最後に相手が好き好き!って本気になるのはPC1のほうじゃないのかなと思います。

「俺ちぃくんだも~~~ん!」
「叶は幸せなほうがなんかさぁ、…いいじゃん。あるとこに、いかせてあげたい、…くなるよー」
「やっぱり足りない。ふたりいないと意味ない」

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