はつ乞い

瑞いろにほどけしは
甘い露の夢のかすがい
虚けきか洒れものか
色に残り燦々と
小夜ならよ舌出しや
思いはまだ遠く
今の真に胸の間に
あわや

欝されや火坂田と
思い出し絹のそばに
溢ろうてか正孝る
斎場皆もの足跡よ
かんばせや依り合えや
思いはまだ遠く
海の背に馬の背に
産み狩りて
たまや

 

(2010/02/03 (Wed))

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