エンドクレジット
まして 彼はつつがない
それはいくらかの屈辱だったろう
君にあてられて
さよならも出来なかった
終わることを
蒸し返すこともない
そのプライドが
春をきいきい言わせた
悔いが残るのでもなく
ただ窓に爪を立てるのを見てしまったようなものだった
音は届かずに
エンディングの向こうにも
ハッピーがつくのだと泣いたことが
ただ
ただ
飼いならした時計をはずして
明日には後悔するんだろう
ただ
その首筋や手やら足やら
はどうでもよく
さらっていきたかった
足音を
(2009/03/24 (Tue))