朝、どこへも行かずに

扉を開けると
すべてが色彩に塗れていて
目を開けていられない
ひどく鮮烈に焼きついたのに
目を閉じると、白く白く驚く
色彩のなかで、けれど、何一つ光の射しいれる隙などない
こぼれていく白々

確かな形容などなく誰も捉えてなどくれない
教えて
(ぷりーずぷりーずぷりーずぷりーずこーるみー)
まざりあった美しい景色に光は差し込まず
ただわたしの瞼が白濁している

目の前にゴミのような白い糸くずがある
沿って歩くことなど出来ない
出来ない
まっさらな大地を見ようものなら立ちすくむ
出来っこない

何処にすらも派生していた
わたしが!

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