声の詰まる、

ばっちゃん
その橋をこえて どこへ行こうや
一本道を横切って

めがねを落としたよ
本棚の本はもう目を通さずにもページを繰るけれど
わたしの顔は見えている?

ねえ ねえ ばっちゃん

日向の中のネコの目線のうちに住むくらい
かわいがる かわいい ばっちゃん
手を振るみたいに足を運ぶよ
散歩みちは、だけど、揺らずに見えている

ばっちゃん、
ほら、花の息、芽吹くときを教えて

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