濃厚な
もっと ざらざらして ぬかるんだ上を
足が泳いでいる 足が求めている 縦横無尽 に
ああ ああ
弧を描いた唇の先で 待っている
足はぶらぶらさせている
すべり落ちるだろうか
差し出したイチゴに ああ
今 自らの赤さを思い知った
濡れている
縦横無尽 に
足が
熱さでどこからどこまでが区切りか
自分がどんな容をしていたか
ただ 足の赤さ が
どこも触れちゃいない
熱さは内から
足の赤さ が
求めている
求めている
もとめている
足を
も 留めている
弧を描いた唇の先で
足はぶらぶらしている
ああ ああ
熱さは内から触れ合う
差し出したイチゴの種は
濡れているか
赤いか
足
ざらざらした ぬかるんだ うえ を
ぬれているか あかいか した した を
求めている
(縦横無尽に)
ああ ああ