捨てられたうそをひらって

嘘泣きの花とか比べても
夜の雰囲気を知らないの
月がどれほど気持ち良いのかも
耳の痛い深夜放送も
ちかちかするイルミネーションも
足元から崩れるようなビルの屋上からの風景も
駄々を捏ねたのに形にならなくて
ぺしゃり、ぺったり、心に残ったという

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